家内の症状報告(86) ― 「免疫吸着」始まる 2007年03月23日
●家内の3月21日のミクシィ(MIXI)日記より
東京は昨日、全国に先駆けて桜の開花宣言がなされたそうで、もうそんなに咲いているの?と思いますが、気象庁の開花宣言は靖国神社の1本の桜が6輪咲いたところで決まるそうです。
東京で満開になるのは1週間後くらいからだそうです。
私の免疫吸着は昨日から始まりました。今週24日(土曜日)まで1日おきです。
今回の吸着の方法は、カテーテルではなくて、腕の静脈からということになりました。
これは腕の静脈に指した少し太い針から直接、引く方法で感染予防を重視してのこと。1回ごとに針を入れるので清潔で感染するおそれが少ないということです。これは主治医の先生が、最新の技術マニュアルを参考にして指示を出してくださってのことでした。
私の両腕の肘を屈伸する内側にしっかりした血管があるのでそれを使うことになりました。片腕から血液を引いてもう片腕に返します。
最終的には透析室のドクターが私の血管を診察してその方法でやってみようと言うことになりました。3回ともそれでやれるかその都度の判断で、なるべくカテーテルを避けるために、そうなりました。病棟医のK先生がその方法でいけるようにと他の担当医や透析室にかけあってくれました。
「カテーテルをいれなくてよい」となると私はとても気が楽になり、両腕にしっかりと浮き出ている太めの血管を何度も撫でながら眺めてしまいました。
ところが、・・・透析室で実際に始めると左手はその静脈からちゃんと血液が引けていきますが、右手はどうもうまくいかなくて、吸着の機械が回らない?ということが起きました。
臨床工学技師さん二人とドクターが私の上に覆い被さるようにして私の右手をすご~く縛ったり押したり。
とうとう「ごめんね、だめだから、今日は右手は動脈使わせてもらうね。あさってはカテーテルになるよ。でもがんばろうね」と言われました(動脈は採血をする静脈のようには簡単に止血できないし、傷つけることになるので続けて使うことは危険だということらしい)
そしたら、見たこともないような太い長い針をドクターがちらつかせて、指す位置を技師さんと確かめながら指しました。想像したほどには痛くなくて、その時すーっと血が流れていくのを感じました。さすがの動脈、みゃくみゃくと私の血液が流れていきました。
私はガリバー旅行記のガリバーのように両手をはりつけられたまま。
でも順調に機械も回っていつも言葉数の少ない技師さんたちも「これやると元気になったんですね」と以前の私より元気そうなことを喜んでくれました。私の中の悪い抗体を吸着してくれたおかげです。
これから、ずっと免疫吸着をするためには、昨日のこの経験は貴重な出来事でした。
明日2回目の吸着は、首にカテーテルを入れて透析室に行きます。あちこちの桜が満開になるころには、家に帰れるといいなと思います。
(Version 1.0)
※このブログの今現在のブログランキングを知りたい方は上記「教育ブログ」アイコンをクリック、開いて「専門学校教育」を選択していただければ今現在のランキングがわかります。
この記事へのトラックバックURL:
http://www.ashida.info/blog/mt-tb.cgi/799