TSUTAYA DISCAS は、つかの間だろうが、楽しい 2006年02月11日
最近のインターネット=ネットワークサービスで面白いのは、TSUTAYA DISCAS(http://www2.discas.net/cgi-bin/netdvd/s)。TSUTAYAが有している40万5千枚のDVDをTSUTAYA DVDデータベースを使って自由自在に家庭から検索予約し、自宅まで配送してくれる。
月間8枚までは1974円。この金額の中にはもちろん往復の配送料が含まれている。配送はクロネコメールの宅急便。返送は郵便ポストに入れる。一回につき2枚が一度に送られてきて、2枚を返送したら、次の2枚が送られてくる権利を有する形になる。逆に返送しなければ、次の2枚はいつまで経っても送られては来ない。
私のように週間単位で見る気がない場合は(あるいは鑑賞インターバルが、不定期であったり、もっと長かったりする場合は)、返却時期を自分で考えて返却すればいい。もちろん返却期間に制限はなく、返却延滞金も催告されない。その分、新しいDVDが送られてこないだけのこと。
発送梱包は返却を前提にした梱包になっており、こちらで特に梱包に困ることはない。返送の面倒は全くない。ポストも少なくともTSUTAYA店舗よりはどこにでもあるのだから、返却に困るということはない。
たとえば、土曜日、日曜日に一枚ずつ見て、月曜日に2枚まとめてポストに投函すると、水曜日あたりに「返送を確認しました」とメールで返信があり、ちょうど木曜日に次の2枚が送られてくる。これをくり返せば、大概の人は金曜日の夜にレンタル屋に行き、土日で鑑賞だろうから、そのペースをこのTSUTAYA DISCASを使っても守ることができる。
問題は、好きなDVDを自由に“選ぶ”ことができるかだ。ジャンルわけ、人気ランキング、監督、俳優、制作年、制作国などはもちろん、評価ランキングなどからも作品にアプローチできるし、また作品にアプローチする度に、その作品の“周辺”の作品も提示してくれるから、リアルな商店としてのTSUTAYAで借りる以上の選択ができる。
そうやって、借りたいDVDをどんどんランキング付けしながらマイ「予約リスト」を会員データベース上に作っていく。他の会員との、人気DVDの取り合いをその「予約リスト」の膨大な会員データベースが自動調整しながら、“次の2枚”を選んで送ってくれる、という仕組み。早く観たい希望の順位付けも自由にできるし、その変更も自由自在。
1枚くらいを予約しているだけでは、毎週2枚が定期的に来るということはありえないだろうが、20枚、30枚を予約しておけば、連続性は確保できる。「20枚くらいは最初の段階で予約リストに入れておいてください」という注釈が付いているのも、連続的な鑑賞を保持するためのものだろう。
“店内”で探すわけではなく、インターネット上のデータベースで探すため、20枚、30枚の予約リスト作成はあっという間にできる。私は1月末に入会して現在80枚ほどの予約リストを作っているが、現在のところ、週に2枚の配送が途切れる気配はない。それにそもそもが観たい映画の80枚なので、特に希望順位1位が来てくれないと困る、というほどのこともない。少なくともBSデジタルの映画コンテンツに比べれば(この80枚の方が)はるかに充実している。
TSUTAYAの戦略は明白だ。まもなく、DVDのコンテンツは“レンタル”という形式ではなく、CDのように〈通信〉に変化するに違いない。ハイビジョンでさえ、〈通信〉で配信される時代なのだからレンタルショップの将来は先細りだ。そのためには、在庫の稼働率をあげることとリアル店舗のコストを下げるしかない。〈通信〉技術(本格的なブロードバンド)が全面的に開花する以前の今の内に。
この2点を解決するには、TSUTAYA DISCASのこのやり方しかなかったのだろう。月間1970円でDVD8枚が借り放題は、通常のレンタルショップでは安くても3枚1000円前後だろうから(2泊3日)、リアル店舗で借りるよりはるかに安い。それに借りるのも返却も楽だし、探すのも簡単。そのうえ世の中にはレンタルショップが近くにない人の方がはるかに多いのだから、その人たちには画期的なことだ。
私は、現在WOWOWデジタルとスターチャンネルデジタルの2局と契約しているが、このTSUTAYA DISCASの会員になることによって、スターチャンネルデジタル(月間2299円)の方は解約した。理由はWOWOWデジタルもスターチャンネルデジタルもBSデジタルで放映される映画は、「最新の映画」と謳われていても半年以上DVDレンタルリリースより遅いからだ。
そもそも二つのBSデジタル放送は、BSデジタルHDDレコーダー(しかも大容量の)が存在していなければ役に立たない。リアルタイムで放映される映画を見る人はほとんどいないだろう。それについて録画予約する面倒は、TSUTAYA DISCASでDVDを予約する面倒に比べればはるかに面倒。そもそもBSデジタル放送のコンテンツデータベースは、TSUTAYA DISCASのデータベースに比べればはるかに貧弱。私の個人的な感じで言えば、TSUTAYA DISCASのマイ「予約リスト」の80枚は今年の8月くらいまで映画に関しては放っておいてもいいくらいだ。
映画鑑賞を楽しみにしている人は、ぜひこのTSUTAYA DISCAS(http://www2.discas.net/cgi-bin/netdvd/s)に入会されることをお勧めします。入会金はもちろん無料です。
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うちの妻が、このサービスを利用したいらしく、一昨日あたりから僕にさかんに説明をしてくれていました。
妻の説明が、いまいちわからず、考えていたのですが、芦田先生の説明でよくわかりました。来月からでも始めようと思います。
ただ僕の観たい映画を借りさせてくれるかは、少し怪しいですが・・・。