「二度と病院には行きたくない」と言っていましたが、さすがに今日は入院の身支度を自らやっていました。観念したのでしょう。

この病気は再発すると以前より必ず悪くなります。ガンの再発とは少し意味が異なりますが、再発を防ぐことが一番の治療。最近はステロイド剤もかなり減らしてきて、副作用の顔のふくらみもほとんど取れて以前と同じくらいに戻っていましたが、少し減らす量が早すぎたのでしょうか。今回の再発は突然やってきた、という感じです。昨晩、「ごめんなさい」と言われましたが、そんなことを言われても何と応えればいいのか、私にはどうすることもできません。

とりあえず、以前より悪くなる度合いを極力最小化するしかありません。私の家内の場合は、ステロイドが非常によく効くので回復は早いと思いますが、足の神経的な機能障害や胸のしばりがきつくなることがどこまでしのげるのか、まったくの未知数です。

今日は今病院から帰ってきたところですが、昨年の６月の退院以来、約１年半ぶりに家の鍵を開けて入りました。昨年来、帰れば家内がいる生活でしたから、それにすっかり慣れている私を忘れていました。さすがに、（「お帰りなさい」の一言もなく）暗い玄関でスイッチを自ら入れるのは寂しいものです。家内の長い入院のその前には息子との二人暮らしでしたから、どうということもない変化なのですが、しかしたぶん人間は〈変化〉に耐えるために忘れ去ること（＝時間）を学び、それを学び終える頃にまた別の〈変化〉（＝別の時間）に出会う。それの繰り返しなのでしょう。〈時間〉はいつも複数なのです。

最近の家内がやれていたことは、洗濯、ご飯炊き、食器洗い、生ゴミまとめ（それにiPodのMP３ファイルエンコーディングhttp://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=1108などですが、明日からまた男の二人暮らしの再開です。今晩の家内は、たぶん病院のベッドで泣き続けているでしょうから、励ましのメール（tomomi-ashida.821107@docomo.ne.jp）でも送ってやってください（ashidaの後、docomoの後、neの後はすべて半角ピリオドです）。知らない人も大歓迎です。メールアドレスの821107は、１９８２年１１月７日（ロシア革命の日）。結婚記念日です。今思い出しましたが、今日は２３年目の結婚記念日でした。そんなことを言い合う暇もない忙しい結婚記念日でした。

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