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 議論は悪いことなのか 2005年09月27日

長文のお返事有り難うございました。お食事の時間を奪ってしまったでしょうか。申し訳ございませんでした(笑)。これだけのエネルギーと時間を一介の非常勤の言葉に対してかけてくれるという、このことだけで、私は議論の内容を超えて幸福な感じがしています。

そういう訳でちょっとメタレベルへ、、、先生のblogを読ませていただいて、日本人離れしたロジックの強さ、と同時に、「だからこそ」の地位や身分に関係なく対話(議論)が可能な根本的なリベラリズムを感じました。だから、投稿した次第です(一方、学校関連の記事への返信が異様に少ないのも奇異に感じられましたが)。しかし、このあたり、ちょっと迂闊だったのでしょうか。学校では、上へ下への大騒ぎとのこと。これが意外でした。たしかに、途中、思い出し感情や、言葉の硬質な流れにまかせて、礼を失する言葉使いになりました(申し訳ありません)。ですが、先生は関与(対話、議論)を求めており、本音の発言を求めていると私は思いました。というか、blogを読む前からそれは思っていました。時々投げかけてくれる笑顔のせいでしょうか。

ですので、私の投稿によって誰かに迷惑がかかるとか、そういうことは、全く考えもしなかったのです。そういうことが無いよう本当に望みます。もしそんなことになったら、、、背筋が凍る思いです。

さて、内容のレベルに戻ります。

昨日の授業評価が 1059番や1087番とは何の関係もないこと、了解しました。かなーと思っただけです。

「授業はその意味で公共的なもの」で、「第三者による介入」という言葉使いが不適当であること。これも了解しました。私も「私物」だと思っているわけではありません。ただ逆の立場に立って想像いただければ多少ご理解もいただけるかと存じますが、授業中、予告無く、何度も他の先生が入ってこられて色々されたら、そういう言葉使いだってしてみたくなる、といった程度の気持ち表すために「わざと」使った言葉です。先生のおっしゃったことはよく理解しました。

先生が科長に指摘した2点

1)教員が個別指導に走り、他のほとんどの学生が放置されている。授業時間が学生全体に対して有効に活かされていない。

2)上記1)に関連して40人の学生に対して2人の正教員を付けているにもかかわらず、2教員が(教室前方の)教壇に固まり、教室全体への目配り感に乏しい。

は、あの授業だけみれば、その通り、まさに妥当な指摘です。

私が申し上げたかったことの要点は2つです。いつもそういうスタイルでやっているわけではないこと(まれです)。そして、あの日は「あえてそうした(その理由はそれまでのあの授業の「経緯」によってである)」ということです(どうも私の文章の書き方は、紛らわしいようです。段落の構成だけにたよって、接続詞を省きがちなので)。

あれが、先生の言う「講評」「個別指導」であることは、知っていました。そういう用語を用いないまでも、課長からまさにその通りの指導を受けておりましたので。ですので、特に「講評」を行うことは、掟破りであり非常手段だと認識しています。しかし、どうしても必要だと感じる場面があるのです。そういう場合に限り行っています。

先生が文の大半を費やして指摘しておられる個別指導型授業の弊害については、反論はありません。改めて理解も深まりました。

非常手段を使っていいかどうかという問題以前に、それによって「モチベーションのコントロールができ」るかどうか、が問題です。効果がなければ使っていいか議論するまでも無いですので。

私はあのケースでは効果があったと感じています。一見、カメラ越しにはいつも同じだらだら具合に見えたに違いありませんが、肌で感じるたのは微妙に、しかし、確実にターニングポイントになったということです。それはあまりにも微妙なので、課長ですら分からなかったと思います。前回、たった2人しか提出できなかったのに、今回は4人を除く全員が提出してきました。それに対してコメントしてやることで、ようやく、自分たちが「何をやっていたか(いるか)」理解できた、という感じです。あまりにもレベルが低いですか?私もそう思います。しかし、それも航海の現実であり、現場の人間としては、場面場面での判断も必要、というのが偽らざる感想なのです。

友人が、私の投稿のことを「直訴」と呼んでいました。しかし、ご理解いただいていると思いますが、私は何も「直訴」していません。学校のシステムや方針にクレームをつけたり、改変を要求したりといった内容ではないし、またそういう意図も全くありません。ただ単に、あの時はこんな事情があって、こんな風にしたんですよ、ということを洗練を欠いたやり方で行っただけのことです。

また今度、「クライテリア」と「モダニスト」の言葉の使い方についてお教えください。もしそういう時間が私に与えられれば、ですが。

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投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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