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 蓼科は女神湖に限る ― 今年も蓼科へ行ってきました(写真付き)。 2005年08月08日

今年も(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=328)家内の療養をかねて蓼科(三井の森)へ、4日(木曜日)から今日7日(日曜日)まで4日間行ってきた。やはり涼しいし、快適だ。日中でも22度前後しかない。湿度も低い。

ここへくると家内の神経痛にも似た痛みと張りはほとんどなくなる。蓼科は、そういった意味では療養にもっとも適した避暑地かもしれない。

今回も、車山高原(http://www.kurumayama.com/)から霧ヶ峰高原(http://rd.search.goo.ne.jp/click?DEST=http://www7.ocn.ne.jp/~hutte-k/contents6.html&no=1)を経由して、標高2000メートルの美ヶ原(http://www.utsukushi-oam.jp/utsukushi.html)まで足を伸ばした(茅野市内に近い「三井の森」から約70キロ)。何度来ても車山高原から霧ヶ峰高原のドライブコースはまさに「ビーナスライン」と呼ぶにふさわしい(このあたりの峠道は、どこでも「ビーナスライン」と名が付いているが、ほとんどがただの峠だ)。車山から霧ヶ峰を走ると、ついついどうでもいい美ヶ原まで足を伸ばしたくなる。

しかし今回の美ヶ原で発見したことが一つあった。あの高原美術館の「ラフォーレの鐘」の音は鐘の音ではなくて、スピーカーの音だったということ。そばで聞くと味気ないものだ。

避暑地の白樺は、なかなかのものだが、(冬が厳しい)手入れの行き届いた山や森は、うっそうと草木が生い茂っているのではなくて、むしろよく空いている。光が大地にまで充分に差し込む“空き”がある。高級別荘地かそうでないかの指標は、この意味での空地率だ。マンションの高級度(=贅沢度)も空地率が鍵を握るが、別荘地の空地率は敷地と建物との空地率と言うよりは、木々の空地率が鍵を握る。木々の葉がゆらりと揺れ、草花が光を湖面のように反射する空地率が鍵を握る。光に揺らぎがあるのを感じられる瞬間が避暑地の空地率だ。

私は、夏にしか蓼科に来たことがないが、本当は、この辺り一帯は秋が一番いいのだろう。夏では、辺り一面の遠景の山々が曇って見えない。遠くまで空気が澄んでいる秋が景色としては最高なのだと思う。しかし過ごすには、この夏が一番。こんなに夏を快適に過ごせる場所はない。

今回の開拓地は、女神湖(http://www.shirakaba-ski.jp/megamiko.htm)。ここは、蓼科湖(http://www.lcv.ne.jp/~kleine/photo2.htm)や白樺湖(http://rd.search.goo.ne.jp/click?DEST=http://www.i-sks.com/sirakabako/&no=7)よりはさらにへんぴなところにあるため敬遠していたが、今回初めて立ち寄って、ここが蓼科では一番快適な場所だとわかった。地図ではどうみても貧弱にしか見えない行く気の起こらない女神湖だが、白樺湖、蓼科湖よりははるかに快適だ。

白樺湖は世慣れしすぎている。蓼科湖は通りすがりの休憩所にすぎない(そば屋は蓼科湖に名店が多い)。女神湖は、2時間か3時間は充分に過ごせる。何よりも湖の周り(まさに水面の周辺)をゆっくりと散策できる。歩き進むたびに湖の風景が変化する。これが散策を愉快にさせる、飽きさせない。日頃歩かない私でも、あっという間に一周してしまうほどだ。

地図ではもっとも貧弱な女神湖が、実は施設も環境も一番優れている。一番有名な白樺湖が一番くだらない。観光ガイドや地図というものがいかに役立たないかの好例だ。蓼科は、女神湖に限る。

●これがいつもステーションにしている天狗荘(涼しそうでしょ)
蓼科「てんぐ荘」


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投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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