『殺人の追憶』 ― この10年来の名作。見るしかない。 2005年07月18日
『殺人の追憶』(http://www.cqn.co.jp/mom/)。これは久しぶりの名作だ。
今年2月に見た『ライフ・オブ。デビッドゲイル』(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=1018)以来、50本以上の映画を見続けてきたが、この『芦田の毎日』で報告するほどの映画もなく、今日もまたダメかな、と思っていたら、これがすごい。ひょっとしたら、私のベスト3に入るかもしれない。
それにしても韓国映画のパワーはすごい。北朝鮮との緊張感が韓国映画人のパワーのすべて、と思ったら大間違い。自立した主題でも十二分に、韓国映画はすごい。
前日デンゼルワシントンの『マイボディガード』(http://www.herald.co.jp/official/man_on_fire/index.shtml)を、特に後半(ダコタ・ファニングhttp://moviessearch.yahoo.co.jp/detail?ty=ps&id=484272&t=phが出なくなった特に後半)になってねむりながら見ていたが、それに比べて最後まで興奮しながら見終わった『殺人の追憶』。未だに奇妙な余韻が横っている。
『マイボディガード』のカメラ(カメラワーク)はいやというほどカメラの技巧を見せつける。心理主義的にすぎて、しつこいくらいだ。それに比べて『殺人の追憶』は、物語にカメラがとけ込んでじっくり内容を(風景や構図ではなくて内容を)見せつける。岩代太郎http://www.its-club.com/index.html(なぜか日本人が協力しているが、日本映画も音楽作家に見捨てられたのかもしれない)の音楽もまた心に、ドキッと入り込んでくる。
ソンガンホも『シュリ』『JSA』の時よりもずっといい。というよりも監督であるポン・ジュノの脚本がいいからだ。キムサンギョンははじめて知ったが、ソンガンホに負けまいと必死の演技が光った。この映画については、どんな内容の解説よりも、観ること(映画そのもの)の衝撃の方がはるかに大きい。私には、この映画を“解説”出来る力がない。それほどいい映画です。今すぐに、レンタルDVDを借りて見て下さい。この3連休が盛り上がります。
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