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 症状報告(65) ― 退院後1年経ちました。 2005年06月06日

昨日は、家内(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=124)の退院一周年記念日(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=301.124.60)。

しかし未だに一日の大半はベッドの中で蓑虫のように寝込んでいる。が、寝ているわけではない。胸から下にしばりがあったり、膝から下がしびれたり、硬直したりして、夜でもぐっすり眠ることが出来ない(このあたりの症状はリューマチとよく似ている)。要するに動くことが出来ない、ということだ。

それでも、最近はかなり動き始めている。速さはAIBO(http://www.jp.aibo.com/)とほぼ同じかそれより遅いが。

 1)午前中に、たまっている洗濯を2回も出来るようになった。洗濯を容易にするためにわざわざナショナルの「斜めドラム」洗濯機(http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=NA-V81)を買い換えた。その効果もあって今では洗濯はすべて家内の仕事になっている。

 2)食器洗い、お米の洗浄、およびその炊飯器設定(要するにご飯の用意)がすべて出来るようになった。ご飯の用意に気を遣わなくてもいいのは助かる。

 3)一週間に一回くらいは家族のための食事の用意が出来るようになった。いつまでも家内のことを優先して学校を早く帰るわけにも行かない。これも助かるが、しかし作れるものは限られている。

 4)5回に4回くらいは、玄関で朝の見送りが出来るようになった。

 5)3回に1回くらいは、玄関でお迎えが出来るようになった。

 6)現在の体力測定で言えば、直立立ちは、連続で15秒が限界。

 7)杖をついた自立歩行では、10メートルが限界。

 8)自立歩行は、5,6歩が限界。

 9)お風呂は2日に1回に増えている。

10)一人でテラスに出て外の風景を見ることができるようになってきた。

私の考えでは、2日間に一回のインターフェロンベータ(と毎日のステロイド17.5ミリ)が、たしかに再発を阻止していると思うが、こういった免疫抑制的な薬剤投与が体調がすぐれない“原因”でもある。身体を元気にすれば、免疫も元気になって、自己免疫的な病巣が再発する。それを抑えようとすれば、体調自体を自己抑制するしかない。それが、この1年間の家内の闘病形態だ。

もう一方で、後遺症という問題もある。再発を頻繁にくり返した2年前(2003年3月〜2004年3月)の足の障害が、病巣である脊髄の相対的な修復とは関係なく、運動系の自立的な障害として後遺障害になっているということだ(私は家内の症状のほとんどは後遺症ではないか、と思うようになっている。天才的なリハビリ師が毎日つきあえば、半分は回復するような気がする。しかし天才的なリハビリ師がどこにいるのかわからない)。

こういった諸々のことが、リハビリや対処療法的な薬剤投与によってどこまで改善するかが2年目の自宅療養の課題だ。以下が現在、家内が毎日投与している薬剤。すべて対処療法にすぎないが、それでも低いながらも螺旋上に回復しつつあると見なすべきか。

この病気は病の戦いであると同時に薬との戦いでもある(そもそも薬のギリシャ語はパルマコン=毒を意味する)。それは家内の病気に特有なものではなく、ガン治療も含め、近代医学は薬自体との戦いだと言っても良い。要するに治療はいつでも実験にすぎない。まともな医師なら、ほとんどこう言う。「しばらく様子を見ましょう」。最終的な決着は、患者自身の基礎体力に関わっている。

幸い、家内の臓器類は健全そのもので副作用もほとんどなく、これらの薬によくなじんでいる、とも言える。

 1)プレドニン=ステロイド(17.5ミリ) ― 抗炎症剤

 2)インターフェロンベータ(2日に一回) ― 特定免疫抑制剤

 3)テグレトール(一日300ミリ) ― 痙攣性の痛みを抑制

 4)リオレサール(一日5〜15ミリ) ― 筋肉や関節の硬直性を緩和

 5)リピトール(一日10ミリ) ― コレステロール抑制剤

 6)ワンアルファ(一日一錠) ― ビタミンD(カルシウム吸収剤)

 7)パリエット(一日10ミリ) ― 胃薬

 8)パキシル(一日20ミリ) ― 抗うつ剤(びりびりの痛みを抑える)

 9)ベネット(一日2.5ミリ) ― 骨粗鬆症を抑制

10)芍薬甘草湯(ツムラ68番)(一日2袋) ― 筋肉の痛みを緩和する

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投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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