小田和正 「風のようにうたが流れていた DVD-BOX」 2005年05月15日
私は小田和正はそれほど好きではないが、しかしこのアルバム(「風のようにうたが流れていた DVD-BOX」)は買った方がいい。
以前(二ヶ月か三ヶ月前)、山本潤子や財図一夫と一緒に出演している回をテレビ(TBS)で深夜たまたま見たことがあって、そのときに歌った「神田川」や「あの素晴らしい愛をもう一度」はとても元の歌とは思えないほどに素晴らしかった。
「神田川」は南こうせつの人格なしには成り立たない、歌としては三流の歌だし、「あの素晴らしい愛をもう一度」は北山修や加藤和彦の“知性”を背景としなければ成り立たない歌だが、小田和正がそれらを歌うとちゃんとした歌になっていて、身震いするほど(というかじっと動かずに見入る・聞き入るほど)素晴らしいものだった。
歌手というのは自分の持ち歌でない歌を歌うときにこそ、歌唱力が問われる。歌唱力とは声のテクニックではなくて、歌の解釈力だからだ。小田の歌唱は、なるほど、この歌はそう歌うのか、の連続だった。違う歌い方をしたのではなくて、(本来)そういう歌だったのだ、ということを発掘させてくれる歌唱だった。〈解釈〉とは“見解の相違”を露呈させるものではなく、本来そこにとどまっているものを露呈させるものだ。
TBSに電話をかけて、これらのステージはDVDで出ないのか、朝になったら確かめようと思っていたら(いつの間にか忘れていたが)、今そのTBSのCDTV(http://www.tbs.co.jp/cdtv/)で「風のようにうたが流れていた DVD-BOX」(4枚DVDで全11話:計560分・94曲)というタイトルで作品化されたと知った(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/detail/-/dvd/B00092QSPK/reviews/ref=ed_er_dp_1_1/249-6112208-1121165)。発売予定日は2005/05/25。「ただいま予約受付中」で、今なら14910円のところ、11928円。買うしかない。先の二曲を聴くだけでも価値がある。
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