世界一早い「紅白歌合戦」全曲速報(2004年版) ― 人生いろいろ 2004年12月31日
●オープニングについて
室伏(ハンマー投げ)、野口(マラソン)、野村(柔道)の三人は、あんな短いせりふでさえ、覚えられないのか。情けない。出演者全体に元気がない。上がっているという感じでもなさそうだ。舞台の構成も、舞台手前の設計がまずいため、舞台全体に明るさがない。北島三郎だけがにこやかで良かった。
上戸彩 (初)
「愛のために。」
上戸彩は細い。なかなか歌は上手だった。「流した涙」というフレーズでは音を外していたが、トップで歌うには充分。後ろで踊る高校生のダンサーたちの髪の毛がすべて誰もが肩を超えて伸びていたために清潔感がまったくない。歌とはイメージの違う髪の長さだった。「残念」。
TOKIO (11)
「自分のために」
松平健が曲紹介を失敗していた。TOKIOは5人であって、「4人」ではない。でも、この連中ももう紅白に出る意味はない。歌が雑すぎる。
モーニング娘。(7) & W (初)
「2004年 愛・涙・キッス 紅白スペシャル」
小林幸子たちの曲紹介が未だにすべっている。どうなるのか。モー娘。もそろそろパワーが無くなってきた。世紀末ふうの歌がそれなりに個性的だったのに、あれは、やはり不況の時代の歌だったのか。加護が痩せていたので一安心。昨年は単なる豚だったのに。
w-inds. (3)
「四季」
私はこのグループを前から評価している。この歌は、よかった(振り付けがいまいち)。TOKIOよりはるかにいい。上手に大人になっている。3年前にはもっとかいわいいひとたちだったが。
審査員紹介。
柔道の野村が橋田壽賀子の隣に座っていたが、かわいそうに見えた。森光子のそばには日野原重明(聖路加病院理事長)が座っていたが、これは森光子に何かがあった場合のNHKの配慮か? しかし日野原さんも人の世話をしている年齢ではない。「心配!」
aiko (3)
「花風」
歌が少し難しい。考えすぎて作った歌という感じ。いい歌手なのに、「残念」。この娘はいつも飾らない衣装がいい。
河口恭吾 (初)
「桜」
なんと女々(めめ)しい歌なのか。勝手にしろ。まだ福山の「桜坂」の方がいい。「いつもそばにいるよ」と何度も言っていたが、いつ仕事をするんだ!
森山良子 (9)
「あなたが好きで」
歌の歌い方はもちろん、手の動かし方までもが森山直太郎と同じだった。血筋は争えない。
ジョン健ヌッツォ (2)
「新選組!メイン・テーマ」
「ジョン健ヌッツォ」? 何人だ。こういったNHKの番組中心に歌を選定するというのは、「国民的」ではない。「新撰組」を見ていないと盛り上がらないような歌を歌ってどうするというのだ。全然「公共的」ではない。
水森かおり (2)
「釧路湿原」
昨年は、「鳥取砂丘」を歌っていたような気がするが、何で今度は北海道なのか? いったい本人はどこで生まれたのか。歌はうまいが、それだけだ。
山本譲二 (13)
「ふるさとのはなしをしよう」 10
こいつは、いつも人をなめたような顔しかしない。
川中美幸 (17)
「おもろい女」
「めちゃめちゃアチャコでござります」。こんな歌詞を良く歌い込めるものだ。
堀内孝雄 (16)
「カラスの女房」
この人の演歌だったら。吉幾三の方がいい。氣志團の「たこ焼き屋」が舞台に川中美幸の歌から出てきているが、私のたこ焼き屋(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=358)の方がおいしそうだ。
BoA (3)
「QUINCY」
歌は素敵だったが、少し大人になってしまった。この年代の女の子は難しい。
EXILE (2)
「Carry On」
雪の大晦日に「CHOO CHOO TRAIN」(http://www.mora.jp/package/80307944/RZCD-45101/)を歌わないでどうする。EXILEは死ぬまで「CHOO CHOO TRAIN」を歌い続けて欲しい。それに大晦日は哀愁のある歌が似合う。そもそも人前でサングラスとはどういうことか。徴兵逃れのヨン様でもあるまいし、歌は声と共に顔でも歌うものだ。
後藤真希 (2) & 松浦亜弥 (4)
「冬の童謡〜メリークリスマス&ハッピーニュー2005年〜」
なっちがいないのが残念。ゴーストライターの犯罪を自分で反省するというのはなんとも皮肉なことだ。今頃この舞台を見て泣いているのだろう。「残念!」。私はこの二人よりは藤本美貴ファンだ。後藤真希は姿勢が悪いから(背中が曲がっている)、踊りとスタイルが生えない。
nobodyknows+ (初)
「ココロオドル」 16
ラップをやる連中を好きになれないのは、清潔感が一切ないということだ。今日も一週間ほど風呂に入っていないような奴が出ていた。でもこの人たちのラップは限りなく、歌に近い感じで悪くはなかった。
美川憲一 (21)
「納沙布みれん」
この人も「柳ヶ瀬ブルース」を歌い続ければいい。それ以降の歌は(「蠍座の女」も含めて)ほとんど意味がない。
Every Little Thing (8)
「恋文」
二人になって、歌がダメになった。「残念!」。
ORANGE RANGE (初)
「ロコローション」
これなら、nobodyknows+の方がいい。
島谷ひとみ (3)
「ANGELUS-アンジェラス-」 20
たいしてヒットもしていないのに、なぜこの人は毎年紅白に出ているか? 怪しい。
氣志團 (初)
「One Night Carnival」
格好の割に普通の歌を歌う。面白くない。
中村美律子 (11)
「河内おとこ節」 22
なんで、そこまで太ももを出す? 歌と年齢にあっていない。
布施明 (20)
「MY WAY」
場末のカラオケスナックじゃあるまいし。
島倉千代子 (35)
「人生いろいろ」
この歌は島倉が紅白を落とされてやけくそになっていたときに(そのなぐさめのために)浜口庫之助が作った歌だ(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=77.76.1)。どんな思いを込めて歌っているのだろう。そう考えただけで涙が出てきた。「お千代さんが帰ってきました」というアナウンサーのコメントだけで泣き始めていたが、もうダメ。この人は人一倍苦労が多い人生(金、男、病気、紅白など)をおくってきた。「人生」とか「苦労」とは、この人のためにあるようなものだ。「人生いろいろ」万歳。島倉千代子万歳。この歌一曲で紅組勝利。涙が出てきて止まらない。テーブルの上にまた一粒落ちた。息子が変な顔をして見ている。
このとき坂本九の「上を向いて歩こう」の大合唱だったが、さすがにBoAは、口を合わせているだけだった(口もあっていなかった)。
また連続テレビ小説の主人公が出てきた。こんな番組を見ている人は働いていない人だ。押しつけはやめて欲しい。全然「国民的」ではない。
前川清 (14)
「そして神戸」
和田アキ子よりは声が出ているが、この人もタバコを吸っている。でも良く声が出ていた。久しぶりの熱唱だった。「そして」という言葉が印象的な歌だ。拍手。拍手。島倉千代子に次いで良かった。
夏川りみ (3)
「涙そうそう」
前川清に負けている。「きれいな声」に頼りすぎている。
ここまでの総評。紅組は島倉千代子の「人生いろいろ」。白組は前川清の「そして神戸」。そして、島倉千代子が98点で、前川清の88点を10点リード。後の歌手はこの二人の歌で消えてしまった。後の歌手はこの二人の歌手に比べれば、70点以下。
中断ニュ−ス(9:20〜9:30)
第2部(9:30〜11:45)
平原綾香 (初)
「Jupiter」
なかなかのものだ。昨年はこの順番は森山直太郎だったが、役割をこなしてる。でも化粧がすこし変だった(ほお紅を塗りすぎ)。
ポルノグラフィティ (3)
「黄昏ロマンス」
このグループは初期の頃から目を付けていた。硬質な言葉と硬質な歌い方が印象的なグループだったが、この歌はいけない。曲がり角に来ているのか。「残念!」。
大塚愛 (初)
「さくらんぼ」
どこがいいのか、さっぱりわからない。「さくらんぼ」がどうしたというのだ。
CHEMISTRY (4)
「白の吐息」
昨年の「YOUR NAME NEVER GONE」の方がはるかによかった。この歌はサイテー。
イ・ジョンヒョン (初)
「Heaven2004」
年齢のわからないきれいな女性だった。
Ryu (初)
「最初から今まで」
私は、ヨン様が仮病(眼病)で兵役を逃れたのが許せない。兵役を逃れた奴がなぜ身体を鍛えているかかがもっとわからない。
中間集計で紅組が少し勝っていた。島倉千代子分だ。ここまで来たら、私の目は完全にくぼんで限界に近い。まだ2時間近くある。
DREAMS COME TRUE (9)
「やさしいキスをして」
デビュー曲の「あなたに会いたくて」以来、支援してきたドリカムだが、命運つきたというべきか。でも上がらずに良く歌っていたと思う。紅白でははじめて上がらずに歌えたのではないか。いつもひどかったから。
Gackt (4)
「君に逢いたくて」
何度も思うが、こいつはたぶんバカだ。詞の言葉に新しさが全然ない。通俗そのもの。「もう一度この手をつないで欲しい」。フォークダンスじゃないのだから。
浜崎あゆみ (6)
「Moments」
私は浜崎派ではなくて宇多田派だ。衣装は楽しかったが、それだけ。声の質が一種類しかないのがこの歌手のダメなところ。
ゴスペラーズ (4)
「ミモザ」
何度も言うが、こいつらは「ゴスペル」を聞いたことがないのか。こんなに喉(口先)だけで歌う歌手は「ゴスペル」歌手の中にはいない。
藤あや子 (13)
「雪荒野」
「春まだ遠い」の「遠い」が歌えていなかったのが残念。
長山洋子 (11)
「じょんから女節」
日本語の発音がよくない。歌は決して下手ではないが致命的だ。
鳥羽一郎 (17)
「大阪湾」
ネクタイの閉め方が変だった。歯もタバコのヤニで黒い(上歯は差し歯かもしれない)。歌は批評する気が起こらない。
細川たかし (30)
「下北漁歌」
やけに馴れた歌い方が気にくわない。前川清のような緊迫感が欲しい。バックで大太鼓をたたいている女性が美しかった。
松平健 (初)
「マツケンサンバ?」
新たな世紀末・終末論の時代。モー娘。の中年版だ。恥ずかしがらずにやっているところがすごい。聖路加の日野原先生がびっくりしていた。
一青窈 (2)
「ハナミズキ」
歌うときに姿勢が悪いのが気にくわない。なぜ、かがむのか。歌手の立ち姿は、その歌と同じように重要だ。
和田アキ子 (28)
「あの鐘を鳴らすのはあなた」
相変わらず歌が下手だ。いい加減に気づいて欲しい。「あなたに会えて」の「に」と「て」がすでに歌えていない。この歌は、小さい音がよほど上手に歌えないと耐えられない。聞いているこちらがドキドキする。来年一年はたばこをやめて欲しい。
ゆず (2)
「栄光の架橋」
声が細すぎる。もっと声量をもたないと、ゴスペラーズと同じになってしまう。こいつらの方がゴスペラーズやCHEMISTRYよりもはるかに生活感があるのだから、もっと頑張って欲しい。
中島美嘉 (3)
「朧月夜〜祈り」
中島美嘉はいい。「Helpless Rain」以来注目している歌手だが、今回も、平井堅の「大きな古時計」よりも(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=54)、この「朧月夜」の方がいい。時々音程が外れるのが、残念だが。
さだまさし (16)
「遙かなるクリスマス 紅白歌合戦バージョン」
批評する気が起こらない。
倉木麻衣 (2)
「明日へ架ける橋」
昨年の「Stay by my side」の方がはるかによかった。
森進一 (37)
「さらば青春の影よ」
ZARDの坂井泉水が作った歌らしいが(期待して聞いていたが)、全く面影はない。どうなっているのか。そもそも坂井泉水が作詞をすること自体がウソっぽいが、それが森進一のためとなるともっとあやしい。
坂本冬美 (16)
「播磨の渡り鳥」
坂本冬美にしてはつまらない歌だった。
北島三郎 (41)
「峠」
この人は笑顔が素敵だ。歌はどうでもいい。
石川さゆり (27)
「一葉恋歌」
批評する気が起こらない。この人も歳を取ってしまったものだ。
氷川きよし (5)
「番場の忠太郎」
この人の演歌はいつ聴いても気持ちがいい。
平井堅 (4)
「瞳をとじて」
私は平井堅は嫌いだが(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=54)、この歌はいい。しかしこのひとも声量がない。喉と口先だけで歌っている。目をつむって歌うのもよくない。自分の世界に閉じこもってどうするのだ。
天童よしみ (9)
「男の夜明け」
まだ自分の歌を歌える歌手ではない。美空ひばりを歌い続けて欲しいのに。
五木ひろし (34)
「雪燃えて」
面白くない。
小林幸子 (26)
「雪椿」
普通の和服だった。この際、「思い出酒」をまともな格好でまともに歌って欲しかったが、それに比べれば、「雪椿」は聞いていられない。「花は越後の雪椿」。これだけで、この歌(新潟大震災のための)を選んだのだろうが、無理がある。
●総評
全体にオリンピック選手の使い方がよくなかった。まるで下手な学芸会のような紅白だった。舞台も「紅白」にしては貧弱だった。病を圧して頑張った意味があまりない。ただし島倉千代子の「人生いろいろ」と前川清の「そして、神戸」を聞けただけ元気になった。後半の出場者も、この二人を超えた歌手はいなかった。やっぱり島倉の「赤」が勝った。いいことだ。島倉だけで勝ったと思う。みなさんはどうでしたか。今年は風邪気味で体調を崩し(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=394)、夕食の寿司も来ない(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=396.394.2)最悪の「速報」(結局お寿司は19:40になってしまい、食べているどころではありませんでした)になりましたが、なんとか全うできました。それではよいお年を(私はまだ年賀状が書けていません)。
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