「芦田の毎日」について twitter 私の推薦商品 今日のニュース 写真ブログ 芦田へメールする

 オリンピック中継に異議あり! 2004年08月17日

オリンピック中継に意見あり。そもそも、どの競技がどのチャンネルでどの時間にあるのかがさっぱりわからない。新聞をよく見れば、わからないこともないが、たとえば柔道は10チャンネルとか、水泳は6チャンネルというふうになっているわけでもないし(女子ソフトボールは今のところ10チャンネルのようだが)、そのうえ録画と生放送との区別も決して明快ではない。テレビ欄で色分けして欲しいくらいだ。放送中では「LIVE」「VTR」と画面右上に出るのはNHKだけなのである。

さらに各テレビ局は半官半民のNHK放送も含めて、自分のテレビ局の放映内容しか予告しないから、一局を見続けてもトータルな情報を得ることができない。だから、「次のオリンピック中継は○○○です」と予告されてもそれは実は「次」ではなく、その間に多くのライブ中継が他チャンネルで行われていることになる。そのうえ区別の曖昧な録画と生放送が交互に繰り返されるから、もう何が何だかわからない。何度も北島の金レースを見ている間に、他の生放送を見損なうことになる。

新聞の日程表で一覧表示されているものがあるのは百も承知しているが、そんなものを一々チェックして見るほど暇ではない。各局は共同で分担して放映しているのだから、本当の「次の」生放送を、他局であっても紹介すべきだ。特に半官半民のNHKは他局の放映であっても「次の」全体を紹介し、生きたテレビガイドになるべきだ。帯で生放送のプログラムを放映し続けるべきなのである。

そもそも生放送で見ることのない、結果のわかっているスポーツ観戦を見るくらいなら水戸黄門を見てる方がまだまし。生放送を見逃すことのない案内をどこかですべきなのだ(この点ではインターネットも同じ)。朝日新聞なんて、8月10日の朝刊で「5輪日程表」を分野ごとに全部掲載しておきながら、その放送チャンネルとおおよその時間を併記していないため何の役にも立たない「日程表」に成り下がっている。この編集部のていたらくは何だ?!

もっと腹が立つことがあった。10チャンネル(テレビ朝日)の女子ソフトボール「アメリカ対日本」の生中継(16日月曜日の夕方)。7回(最終回)まで、高山とオスターマン(可愛くて、可愛くて見ているだけでも楽しかったオスターマン!)の投げ合いで0対0。さあこれから延長戦というところで、女子バレーボール中継(対イタリア戦)に放映が変わってしまった。

これは許せない。そもそも初戦ブラジル戦の戦いで、日本女子バレーは見る価値もない(応援する意義もない)チームに成り下がっていたのに、イタリア戦を見てもしようがないではないか。むしろ、デブっちょではあるが高山の落ち着いたピッチングにみんなが注目していたところに、意味のない女子バレーを無理矢理見せられて憤懣やるかたない気分に襲われた。その直後に我が日本女子は一挙に3点を取られて負けてしまった。

それもこれも10チャンネル(テレビ朝日)が放映を中止して、“わが気”が日本女子ピッチャーの高山に伝わらなくなったためだ(と言っても私はひそかにオスターマンファンだったが)。司会をしていた松岡修造(http://www.ntv.co.jp/sports/profile/pro_matsuoka.html)自身も拍子抜けした感じだったが、ここでこそ変わり者・松岡は、テレビ朝日に反旗を翻すべきだった。「女子バレーなんか中継している場合じゃない!」と。

もう一つの注文。民放もNHKも勝った(金メダルを取った)日本人の安易な人生ドラマをでっち上げ続けているが、海外のライバルたちが日本人選手たちをどう思いながら戦い続けているのかくらいの立体的な取材をして欲しい。

もう一つの感慨。やはりNHKのアナウンサーたちの語り(インタビューも含めて)は、一歩も二歩も民放のアナウンサーたちを超えている。選手やスポーツについての情報量が全く違う。情報量だけではなく、興奮を伝えるのには何よりも冷静さが必要なのだということをNHKのアナウンサーたちはよく心得ている。民放のアナウンサーたちは、この機会によく学んで欲しい。NHKで残念なのは、有働アナウンサー(http://www.nhk.or.jp/a-room/ana500/ana/00014.html)を現地にやってしまったことだ。青山祐子(http://www.nhk.or.jp/a-room/ana500/ana/00000.html)では役不足。

最後にもう一言。どう考えてもアメリカソフトボールチームのピッチャー、キャサリンオスターマン(http://www.usasoftball.com/Women/2002TrainingTeam/bios/Osterman.htmlhttp://www.usasoftball.com/Women/Olympics/2004OlympicGames/images/Individualshotsforweb/osterman15.jpghttp://www.kidzworld.com/site/p1011.htm)は可愛かった。顔自体は可愛くはないが、歯を食いしばって投げる姿が格好いいし、可愛かった(http://www.usasoftball.com/Women/Olympics/2004OlympicGames/images/Individualshotsforweb/osterman15.jpg)。このピッチャーには2001年にも日本女子は完封負けしているのに、また勝てなかった。このとき、オスターマンは国際試合初参加、なんと18歳だった。オスターマンを育てたのは実は日本女子なのだ(http://allabout.co.jp/sports/athens/closeup/CU20010623A/index.htm)。みなさん、日本チームがカナダ戦でも延長戦で負けてしまった今となっては、オスターマンを応援しましょう。

最後の最後にもう一つ。オスターマン発見で喜んではいるが(気は紛れてはいるが)、サッカーパラグアイ戦の那須大亮(http://t.pia.co.jp/soccer/interview/nasu.html)のミスだけは絶対に許せない。次戦イタリア戦で反省して丸刈りになって出てきたが許せない。それが証拠にイタリア戦でも負けてしまった。すべては那須の凡ミスから始まった。あれは「ドーハの悲劇」よりも悲惨な凡ミスだった。誰が忘れても、あのミスだけは一生覚えておくことにしよう。

今(17日23時半すぎ)、柔道・谷本歩実が金メダルを取った。偶然ライブで見ることができた。なかなかのものだった(私は金メダルの瞬間を生観戦して「やったー」と大声で叫ぶ場合、「たー」と延ばす音がほとんどつまって泣いている)。これも実況中継は8チャンネル(フジテレビ)の三宅アナウンサーの声なのに、チャンネルは10チャンネルでのライブ。これもわけがわからなくなっている原因の一つ。アナウンサーを共有しているのに、なぜ番組案内を共有化しない。本当に何とかして欲しい。

この谷本歩実の金メダル生観戦を機会に、世の中に何の役にも立っていない自宅療養中の家内を今たたき起こし、オリンピック番組表を全部暗記させることにした。せめてそれくらいの“仕事”はしてほしい。これは我が家の自己防衛戦略だ。ここ1、2週間は、日本選手の金メダル取得の瞬間を何回生観戦できるかが、私の勝負(私のオリンピック)だ。

投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
トラックバック

この記事へのトラックバックURL:
http://www.ashida.info/blog/mt-tb.cgi/476

感想欄
感想を書く




保存しますか?