「FNS27時間テレビ」はサイコーだった。 2004年07月26日
昨日から今日にかけてのフジテレビ27時間テレビ(http://www.fujitv.co.jp/27h/index2.html)は、サイコーだった。夏の長時間テレビは日本テレビが皮切りで、これまで何年も続いてきてろくなものがなかったが、今回のFNS27時間テレビはさらに何時間も続いて欲しいと思うくらいに面白かった。最初のヤマは、クイズ生マジオネアで、ナイナイの岡村がネタ自身になり、司会者(みのもんた役)が今田耕司に変わったとき。
岡村には突然のどっきりだったで、会場がサイコーに盛り上がったが、しかし今田の司会役が大失敗で(私ならここでみのもんた自身を登場させるが)、最後まですべっていた(もともと今田の芸風は古くてあまり意味のない笑いだが)。
芸人というのは、サイコーの場面で登場したがるが、しかしそれとは裏腹にそのプレッシャーは大変なもので、すべりはじめるとどこまでもすべる。私はたぶんこれで中堅の今田も、2、3ヶ月は落ち込むだろうと思っていた。ところが、夜中の2:00過ぎに始まった、「真夜中のオオカマ騒ぎ」(この深夜のコーナーは息ができないほど2時間笑いっぱなしだった)では見事に今田は復活し、全体を仕切っていた。たぶん落ち込む今田を配慮して、事実上の師匠のさんまが応援で出てくれていたおかげだ。それくらいに今田の落ち込みは深刻だったと思う。たぶんさんまが今田のために予定になかった出演を引き受けたのだ。ひょっとしたら、(失敗を挽回するかのように)今田自身も無理矢理に出演したのかもしれない。
同じように今でも落ち込んでいると思うのは、B21スペシャルのヒロミ。久しぶりに「笑わず嫌い」でB21スペシャルの3人が組んで古いネタを披露していたが、やはり滑り続けていた。これをさらに悲劇的にしたのは、とんねるずが同じ舞台で古いネタを直後にやり、これはこれで結構まだ笑えたこと。それを見てヒロミは「もう二度とやらない」と本気で決意していた。さんまのような救援者のないヒロミは2、3ヶ月は落ち込むことになるだろう。
具志堅と(岡村と)のボクシングも、サッカーのオーストラリア戦の視聴率をかなり食う(だろうと思う)ほどに面白かったが(もちろん具志堅は完全に手を抜いていたが)、今田とヒロミの芸の浮き沈みほどには面白くはなかった。
この「27時間」の全体は、お笑いの新しい世代の圧倒的な興隆を意味していた。漫才ブーム(THE MANZAI)以来の新々世代(厳密には新々々世代)が圧倒的なパワーを持って登場してきている。私は個人的にはアンタッチャブルhttp://www.p-jinriki.com/untouchable/ が好きだ(アンタッチャブルはまだ超若手で、この番組には出ていなかったが)。突っ込みの柴田が天才的だと思う。やはり、若い世代はいつでも文句なしにすばらしい。
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