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 記録するよりも借りるほうがいいかもしれない。 2004年05月08日

ただし、私の先のAV(オーディオ・ビジュアル)論(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=291)には、いくつもの条件がついている。

ひとつには、DVDレコーダもD-VHSも、コレクションを必要としない人にはまったく意味がない。「コレクション(collection)」にはキリスト教用語で寄与金、献金の意味がある。もとから余ったものなのである。そもそも「コレクション」というのは不必要なもののことなのだ。

「コレクション」があり得るとしたら、一般的には自分の子供のビデオ以外に「コレクション」は存在しないだろう。どんな一般的な“名作”のコレクションも代替可能だが(今となっては、どんなコンテンツもデータベース化(=アーカイブ化)されつつある)、自分の子供のビデオ(あるいは結婚式のビデオ)は自分以外にはもっていないだろうし、自分(か近親の者たち)しか見ないだろうから。家族であってもよほど機会がない限り、小さいときの子供のビデオなど見はしない。大掃除の途中くらいのことだ(それも「何してるのよ」と怒られながら)。だから、その意味でも「コレクション」にほとんどの意味はないのである。

最近のビデオレンタルショップでは、DVDレンタルもさすがに増えてきていて、一枚200円くらいで2泊三日のレンタルが可能になっている。たとえば、デジタルWOWOWの契約料は月間2415円。D-VHSテープメディア代は2時間30分のハイビジョン記録で一本約600円。一ヶ月に10本以上見なければ(そしてその10本の中に記録しておきたい映画が1本でもなければ)、レンタル派の方がはるかに経済的だ。私も映画派だと言ってもほとんどのものはレンタルで済ましている。

何度も読みたくなる本はいくらでもあるが、何度も見たくなる映画はほとんどない(映画に肩入れする蓮實重彦 http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CF%A1%D5%E9%BD%C5%C9%A7?kid=9280 に私はまったく与しない)。(※なお、私の若干の映画論については、「芦田の毎日」65番http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=65.64.1、同70番http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=70、同32番http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=32 を参照のこと)。

そう考えると、レンタルでDVDを直接見るほうがよほど手軽だ、という考え方も充分ありうる。DVDプレイヤーは、1万円くらいで充分なものもあるし、コレクションしなければ、そちらのほうがはるかに気楽だ。そもそも手元においておきたい映画なんてそんなにたくさんあるものではない。そのうえ放映される映画は、はやくても1年半以上遅れている。レンタル化される方がはるかに早い。この一年、家内の入院騒動でレンタル屋通いから遠ざかっていたが、その分、WOWWOWで放映される映画がやっと“新鮮”に見えてきた。この間も「戦場のピアニスト」をやっていたが、デジタル放映の“鮮度”はその程度のものだ(もっとも、この映画もくだらない映画だったが)。その点でもレンタル派の方がはるかに合理的なような気がする。

それはそうと、例の「24−TWENTYFOUR」(http://www.so-net.ne.jp/24/)の新編「24シーズン?」のDVD12枚組が、今月の28日に発売される(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00016ZOTK/249-7938375-8471509)。買うしかない。予約してしまった(嗚呼)。

投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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