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 「24−TWENTYFOUR」、今見終わりました。 2004年05月06日

例の「24−TWENTYFOUR」 (http://www.so-net.ne.jp/24/)を今先ほどやっと見終わった。24時間さえ見れば、終わると思っていたのに、このドラマはまだ終わっていない。なんと中途半端な終わり方であることか。こういった息もつかせぬドラマは、終わり方が難しい。「エイリアン」などがそうであるように、いつ終わってもどこまで続いてもおかしくはないのがこの種のドラマ。基本は誘拐と裏切りだが、それが繰り返されているだけ。だから終わるにも終われない。エミー賞2部門など数々の賞に充ちている作品だが、それほどでもない。

私が24時間(本当の24時間)の中で(深夜の零時から始まって、夕方の4:50の出来事だったが)、少しは感激したのは、大統領の選挙スタッフの女性(エリザベスという女性)がアレクシスという「スナイパー」(暗殺者)を刺してしまうところ。これは、この作品の中で唯一“ブンガク”的なシーンだった。いつも1時間分のドラマの最初に流される「これまでのストーリー」では、この殺害シーンを大統領の暗殺者への「憎しみ」から、と“解説”していたが、それはウソだ。

彼女(エリザベス)は自分を始めて愛してくれた男(暗殺者)の「愛している」という言葉を最後に聞いて(聞き確かめて)、自らその関係を絶ったのだ。大統領への関係へも自分を愛してくれた暗殺者への関係へも最後まで忠実であろうとした、その結果が暗殺者の刺殺だった。ここは、“芥川賞”を目指しながら結局のところ“直木賞”作家でしかない脚本家のすこしばかりの力量が発揮されたシーンだった。24時間見終わって残っている印象的なシーンは、このシーンだけだ(まだ言いたいことはいくらでもあるが、これから見る人のためにも言わずに置く)。

それにしても、この実時間とともに進んでいく「24−TWENTYFOUR」で許せないのは、こちらが何時間も見続けて疲れているのに、出演者のメイクが一向に乱れず(少なくとも日本人の私にはアメリカ人の顔=化粧が崩れずに同じに見えた)、24時間元気だったということだ。こんなにもスリリングな時間を24時間元気でいられるのか? それが一番おかしなストーリーだった。

投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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