症状報告(41) ― 「お見舞い」ではなくて、「看病」 2004年01月11日
今日は、家内に怒られた。「入院している家族を訪問することを『見舞い』とは言わない。それは知人や友人の訪問のことであって、家族が来る場合は『看病』よ」と。特に「芦田の毎日」258番の記事(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=258.124.48)を指してのことらしい。「そうか、じゃあ私は、あなたの友人か知人だ」とうそぶいておいたが、なるほど「見舞い」というのは身内では変かもしれない。
しかしたしかに私は病院へ行っても〈看病〉らしいことは何もしていない。例のフジテレビ跡地の少公園に(車椅子を押しながら)連れて行くくらいだ(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=249.124.45)。散歩らしい散歩(外出らしい外出)が最近これしかない。毎日テラハウスと自宅との単調な往復しかない。しかも車通勤だから、ほとんど歩かない。歩くのは、授業評価(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=71)でテラハウス校舎を歩き回るときくらいだ。これだけでは、私自体の身体によくない。
そうこう怒られている内に、家内が「太郎君、すごいね」と言い始めた。息子の太郎の昨年末の河合塾センター入試プレ模擬試験結果のことだった。12月当初から、「センター入試の模試があるから、気を付けてあげてね」とずーっと言われていたが、そうは言っても私が受験するわけでもないし、と放っておいた。その結果が8日、高校の始業式の日に発表された。全国受験者149275人中394位という結果だった。在籍中の都立戸山高校では1位の成績。一橋大学経済学部はこのプレ入試における総志望者764人中7位、大阪大学経済学部は総志望者1032人中8位、早稲田大学法学部は総志望者2402人中33位、慶応大学経済学部は総志望者1277人中39位、立命館大学経済学部は総志望者466人中5位、立教大学は総志望者487人中1位という成績だった。第一志望の一橋大学経済学部は後期試験志望者333人中でも8位だから(一橋の後期試験というのはほとんどが東大受験者)、まずは安全圏。東大を出ても、一橋を出てもろくでもない奴は私の周りにでもたくさんいるが(そもそも学歴社会が最近本当に怪しいが)、本人が自分で決めたことだ。尊重したい。
英語、数学、日本史は満点に近かった。私の息子のくせに国語が悪かった。たしかに自宅でも「これだったら、東大も楽勝だったな」と言ったら、なぜか太郎は黙っていた(半分その気になっていた)。「もうこれで運のすべてを使い果たしたとしたら、まずいよな」と私は言っておいたが、本人は今日もマイペースというところか。あらゆる大学推薦(帝京高校サッカー部への高校在学中の推薦も含めて)を蹴って、「オレは、受験をして進学する」と言い続けた本人だから、当たり前と言えば当たり前の結果でしょう。来週は本番。一ヶ月後は2次試験の本番が待っている。食事、風邪、事故など、起こりうるアクシデントを防がなくてはならない(家内のいない)私の責任も重い。我が家の子育てももうまもなく終わる。この息子の進学は、家内への最高の「看病」になるかもしれない(少なくとも私の「お見舞い」よりはましかもしれない)。
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