症状報告(24) ― 鹿児島・小平さんからの返信 2003年08月11日
智美さん、
自宅で過ごされているのですね。
よかったです。
はじめての専業主婦の時間、無理せず楽しんでくださいね。
身体の時間にあわせる、自分を大切にするという智美さんの考えに大賛成です。
東京では、カレー屋さん、焼き肉屋さん、いろんなところへご一緒しましたね。
軽井沢のセミナーハウスでテニスをしたことや、芦田邸でのクリスマス・パーテイが鮮明な思い出です。
智美さんは、あのころにもまして、聡明で、やさしくて、力強い感じがします。
というより、そういう智美さんしか想像できません。
「わたしより車が大事なの?」と泣いた智美さんも、とてもかわいいですが。
わたしもよくそういう言い方をして、夫を困らせるときがあるので、おもわず笑ってしまいました。
わたしのほうは、娘が3人(高1、中3、小6)。かしまし3人娘、にぎやかな毎日です。
仕事をしながら、人間と自然の美しい結びつきというのを、いま考えています。
そこでいきつくのが「アニミズム」の思想です。
鶴見和子さんはアニミズムに詳しい社会学者ですが、
80歳を過ぎて、脳溢血で倒れてから、本当にアニミズムがわかったと言われます。
体が繊細になって、ちょっとの気候変化で、からだが痛み、その痛みで風や自然を感じるのだそうです。
いま、1秒1秒がいとおしい時間でしょうね。
わたしも1日のうちに何回か、智美さんのことを思い出し、おいしいお茶を飲んでいるとき、わたしの仕事場から見える照葉樹林の山々を眺めるとき、同じ豊かな時間を共有しているのだと思い、豊かさを2倍に感じて、過ごしていこうと思います。
こんなことしかできませんが。
どうぞお大事に。
またお便りします。
みたけきみこ
この記事へのトラックバックURL:
http://www.ashida.info/blog/mt-tb.cgi/196