症状報告(2) 2003年03月16日
今日は、徐々に足が動くようになってきました。ベッドからも自分で車椅子に移動できるようになり、トイレも自分でいけるようになってきました。ご安心下さい(と言っても油断は禁物ですが)。こんなのんきな報告をしていますが、こういった女房の闘病というのは、こんなところまで女房を追い込む、亭主のおまえが悪い、ということになりがち。いい加減奥様を大事にしてあげなさい、というタイプのものがいちばん多い“批判”。
たしかに毎日、毎日出るゴミや生ゴミの処理、台所の天板の汚れ、食器類の後かたづけ、洗濯物の処理(洗うのはまだいいが、干すのと終うのが大変)、こんなことに比べれば、学校の教育改革や論文を書くことなんて簡単なことだと思ってしまうほどに、私には大変。こんなことを毎日やり続けるくらいだったら、死んだ方がましだ(と本気でここ2、3日考えていた)。やはり〈生活〉ほど、苦しいものはない(http://www.ashida.info/trees/trees.cgi?log=&search=%90%b6%8a%88%8b%ea&mode=and&v=322&e=msg&lp=322&st=0)。多分、私は毎日(ただ単に)仕事をしているだけで、生活をしていないのだ。
問題はここから先。私に大変なことは、彼女(家内)にも大変なことなのだろうか。「当たり前でしょ」という天の声が聞こえてきそうだが、そこが私にはわからない。そういったことの大変さに気づかない限り、私の家内の病気は再発するのかもしれない。世の中、不思議なものだ。
それにしても、この病院はなかなかのもの。周囲には、東京女学館(http://www.h.tjk.ac.jp/ 、http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=101)、聖心女子大(http://www.u-sacred-heart.ac.jp/main/index2.html)、広尾ガーデンヒルズ(http://www.mitsui-hanbai.co.jp/rehouse/realplan/shops/rpc/azabu_c/hiroo/hiroo.html、バブル時代を代表する高級マンション)がある。
ここは、私が入院したS病院と違って(http://www.ashida.info/trees/trees.cgi?log=&search=%8b%d9%8b%7d&mode=and&v=379&e=msg&lp=379&st=0)、まず静か。現在は個室が満杯で5人部屋に入っているが、それでも看護婦さんが騒々しく入ってくることはない。建物の構造(間取り)も「センターコア」になっており(病院だから当たり前と言えば当たり前だが)、トイレ、洗濯所、バス、ナースステーションなどがセンターにあり、病室がその周囲を囲んでいる。使いやすい。個室は、20000円(一日)からある。以前家内が入院した松戸の「新東京病院」(http://www.shin-tokyohospital.or.jp/prof.html)が18000円だったから、都心・広尾にある“大手”の日本赤十字社医療センターで、個室が20000円からというのは安いほうかもしれない。
売店も夜の九時までやっている。入口は狭いが(見つけにくいが)、場所を(歩いている看護婦さんを捕まえて)聞いても「狭い入口でゴメンナサイ」と一言付け加えて案内してくれる。これだけでマイッタ。駐車場も広くて、安全。そうでなければ、見舞いに来る気が起こらない。交番から見えるところに(警官からちょうど見えるところ)、前後、左右にクルマが止まらない独立した駐車場(“マイ駐車場”)を見つけた。
もしよければ、見舞いに行ってやって下さい。面会時間は14:00〜20:00。私は、今週も月曜日から木曜日まで東京工科専門学校の4校の卒業式で忙しくしています。本人は休養にもなりいたって元気です。私の〈生活苦〉の方が重いくらいです。
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