旭化成設計(1) ― 一階間取り図 2003年02月26日
> ●旭化成
> 旭化成の特徴は、何と言っても鉄骨造(耐火構造)による100?を超える居住面積の確保。他の木造住宅設計が広くても2LDK(+収納)のところ、ほぼ4LDK(+収納)の広さの設計ができる。設計の特徴は、吹き抜けが二階の廊下を挟んで二重構造になっているところ。南面の採光にも優れているし、吹き抜けの反響も最小限に抑えられる設計だ。二階の主寝室も南側の西端にとってあり、これであれば母屋の建物からの南面採光も妨げられることはない。一階デッキの開放感や2階のベランダ提案なども魅力的なものだ。あえて間取り上の難を言えば、一階の和室の南側が、母屋の庭からのアプローチに際して丸見えになることくらいだ。これも致命的というほどでもない。
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> 1)旭化成の最大の難点は、やはり外壁。外壁が要塞のような無骨なものになってしまう。今回は単独で建てるわけではないので、特に(純和風の)母屋との調和を考えるとやはり考え込んでしまう。
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> 2)もう一つは、工期の問題。どこの会社も8月末くらいまでには何とかなるだろうという工期が、旭化成だけは10月20日。現地が公道に面していないこと、奥まった狭いところにあることなど、鉄骨造では融通の利かないところが多いらしい。
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> 3)最後に金額。やはり鉄骨造の分、こういった狭い敷地ではスケールメリットが出ず高くなる。結局ミサワホームと旭化成が一番高くなってしまった。両者の金額と他社の見積もりとでは、1000万円くらいの差が出ている。30坪を超える程度の敷地の住宅で1000万円の差はやはり大きい。旭化成の1000万円高は(ミサワホームと違って)、居住スペースが50%程度木造住宅に比べて増えるということだ。この40%造と引き替えの価格として1000万円が“高い”かどうか。
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