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 アップル社 の iPod は、サイテーの商品、買うべからず。 2002年10月09日

 アップル社のiPod(http://www.apple.co.jp/ipod/index.html)は、最低の商品だ。ほとんどTOTOの『ウォシュレット』と同じくらいにダメ(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=55.53.1)。

 まず何も考えて作っていないところ(致命的なところ)をひとつ。本体ではボリューム操作がタッチパッドのような操作感でUp & Down できる。これは、Mac派にとってはMacっぽいおもちゃ(遊び)として面白いだろうが、話にならないくらいダメな操作系だ。そもそも、iPodはモバイルを前提に作られている。机の上だけで使うのならタッチパッドでもいいが、カバンに入れたり、スーツの内ポケットに入れたり、場合によってはズボンのポケットに入れる場合もある。そうなるとどうなるのか。下手をするとボリュームが不安定。そのうえ、他のボタンも突起しているためちょっとした接触でポーズがかかったり、トラックが飛んだりする。要するに手に持つか、机に置いてしか使えない。

 そう言えば、テレビで太った年齢不詳の外人が踊りながらiPodを宣伝していたときも手に持っていたような気がする。あれは、その通りで、iPodは、手に持ちながらでないと踊れない。ポケットに入れて踊ると音楽が飛んだり(バッハメモリーは、20分以上も余分なくらいあるのだが、スイッチのデザインがサイテーのため“音飛び”どころか“曲飛び”するのである)、いつの間にかボリュームが下がっていって聞こえなくなる不自由な、サイテーの商品なのである。

 Macのユーザーなら、本体にロックキーがあるのだから、操作ロックしてポケットやカバンに入れればいいだけ、と言うだろう(目に見えている)。しかし、そんな擁護派(マック信者)に何重にも囲まれているから、アップルは、どんどんダメになっていったのだ。いちいちロックキーを押さないと誤動作するウォークマンが何処にあるというのだ。

 さて二つ目。日本のモバイル再生機なら何処のメーカーでも、イヤフォンは首吊し型だが、なぜか、アップル社のiPodは、超昔ながらの前ぶら下がり型。これは今となってはとても使いにくい。これも部屋の中であまり動かずにじっと音楽を聴くというのなら、それほど不自由ではないが、電車を乗り降りしたり、ちょっとした時間、イヤフォンを外したりしたいとき(外で携帯電話が急に鳴ったときなど)、前方ぶら下がり型だと手でイヤフォンを持つ必要がある。

 首吊し型だとイヤフォンを外すだけでいいが、この(もう10数年前に日本のウォークマン文化が歴史的に乗り越えた)前方ぶら下がり型はそうはいかない。それに首吊し型だと肩にコードを貯める分、コードの重さでイヤフォンが下に引っ張られない。その分、耳からイヤフォンが外れにくいが、この前方ぶら下がり型は、その点でもダメ。それもこれもあって、歴史的に前ぶら下がり型が登場したのである(たしかSONYの実用新案だったかな?)。その偉大な歴史性を“外国製品”のiPodは、(コストダウンのために)無視している。Mac派にしか通用しない不自由さだ。

 さて三つ目。iPodの最長再生時間は10時間。これは今となっては短すぎる。MDプレイヤーが内蔵電池だけでも50時間、60時間再生できる時代に10時間はあっという間の時間だ。東芝のGIGABEAT(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=18)でも、18時間はもつ。これだけでも、GIGABEATの勝ちだ。

 さて四つ目。製品の仕上がりが、アップル社にしてはよくない。初期の頃の東南アジア製品のように各部位のフィニッシュがよくない。前面の白い部位と鏡面仕上げの後部(裏蓋部分)との接合部が上手に組み合わされていない。このあたりは、往年の日本製品ではありえないフィニッシュだ。

 さて五つ目。今回のiPodで、初めて操作リモコンが付いたが、このリモコンがまたサイテー。すべてのボタンが突起しているため、このリモコンもポケットやカバンにそのまま置くと簡単に誤動作してしまう。しかも識別突起は付いていないため、いちいち見ないとどこがボリュームボタンか、曲飛ばしボタンかわからない。すべてのボタンが同じ形状なのだ。バリアフリー以前のデザインなのである。そんな不自由なリモコンが、さらにだめ押しなのは、どこにも止めようのない留め具の形状。これを目立たずにさわやかにさりげなく衣服に止める方法があったら教えて欲しい。バカヤロー、と叫びたくなるほどのデザインなのだ。

 最後に、付属のWindowsMP3ソフトがまたサイテー。MUSICMATCH Jukebox Plus(http://www.musicmatch.com/about_us/press_releases.cgi?PRESS=36)というソフトは、曲名データベースがほとんど機能しない。だからMP3ファイル化しようとしても、タイトルが自動記入されない。タイトルのない音楽を4000曲入れても使いようがないではないか。こんなソフト使えるわけがない。

 私がMac製品を買ったのは、名機SE30以来。メモリーからスキャナー、OCRソフト、すべてをそろえて150万円ほど使ったことを覚えている。かれこれ10年以上前。そしてiPod。やっぱりアップル社は終わっている。こんなに不自由な製品をうれしそうに電車の中で見せびらかしているMac派はバカとしか言いようがない。

 Windowsユーザーで、GIGABEATか、iPodか、どちらを買うか悩んでいる人、そんな人は、間違いなくGIGABEATを買った方がいい。そしてそんなものは、どっちも必要ないと思っている人、それは間違っている。この二つの機械は、どちらを買っても後悔しないくらいに楽しい製品です。あなたの人生を変えるとまでは言いませんが、あなたの日常を確実に変える機械です。不況下にこそ、こういった商品に投資しましょう。会社に行くのが楽しくなります。失業して公園を徘徊しているときにでも、この機械があれば、次の仕事が根拠もなく見つかるような気がします。こんな時代にまで長生きできて良かった、そんなウォークマン創成期に青春時代を送ったわれわれの特権的な機械なのです。

投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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