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 若干の感想 2002年10月01日

しかし「国家犯罪」ということを言うなら、古くはハンセン病、最近の血液製剤事件、あるいは行政の不備で決壊する堤防による死者、三宅島の島民の離散さえも「国家犯罪」によるものなのではないのか? しかも同胞を(こそ)差別したり、死に至らしめるこれらの事件は、異国の思想的な確信犯(近隣国で国交がないとういうのはほとんど戦争状態と同じなのだから何でもありに決まっているじゃないか。そもそもミサイルでさえ撃とうとしている国の「拉致」犯罪を今さら主権侵害の「国家犯罪」というのはどういうことか)よりもはるかにたちの悪い「国家犯罪」なのではないか? こういった同胞も救えない国家が異国の同胞を救えるわけがないではないか? 「国家犯罪」とは同胞に対してこそ苛烈なもの。見えやすい敵にだけ憎悪を向けている、この国の想像力とはいったい何なのか?

投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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