私的ランキング発表 ― 「紅白歌合戦」(2001年版)見ましたか? 2002年01月01日
紅白歌合戦が終わりました。私的なベストランキングは、以下の通り。
第一位:イムジン河(キム・ヨンジャ)
これはすごかった。私はモダンな日本的ジャンルとしての“フォークソング”=「イムジン河」を期待していたが、曲が始まって、なんだ演歌になっているじゃないか、と失望していた。ところが数十秒経つとこれがまたすごい。どんどん聞かせ始める。「イムジン河」は本当の民族の唄だったんだ、ということがわかりはじめてなぜか涙が出てきて止まらなかった。要するに私が30年前に聞いていた「イムジン河」の方がウソの唄だったというのがよくわかった。キム・ヨンジャはすごい。
第二位:大井追っかけ音次郎(氷川きよし)
これは思いの外よかった。氷川きよしは一年で声もよく出るようになった。何よりもスピード感(立ち上がりの力)と力感がある。由紀さおり姉妹がいくら技術で唱っても追いつけない魅力があった。五木ひろしも森進一も北島三郎もたんにうまいだけで魅力的ではない。氷川きよしの唄は、演歌陣の中では圧倒的だった。
第三位:出逢いの唄(吉幾三)
吉幾三は、いつも紅白がいい。同じ演歌歌手でも自ら作って、歌える貴重な歌手で、その創作性が演歌にインテリジェントな匂いを含ませている。相変わらず、唄の最後で泣いていたが、最後は笑ってごまかしていた。創作者でありながら泣いているのがこの人の魅力のすべてだ。
第四位:fragile(Every Little Thing)
これは、若手の中では秀逸だった。いつもほっぺを赤く塗りすぎていて歌を聞く前に顔を見て笑ってしまうELTだが、今回は少し赤みを押さえて素直に曲が聴けた。浜崎あゆみくらいに化粧の仕方を教えてもらえばいいのに。衣装も珍しく素敵だった。頬が赤くない分、髪の毛が少し赤みがかかっていて、みどり色の衣装とよく似合っていた。ZONEのsecret baseは、相変わらずボーカルが小憎たらしい顔をして唱っていたし、しかも、この唄のいちばんいいところである中間のイントロのところで唄が終わってしまっていたのが残念だった。えなりかずきは、なぜいつもあがらないのか。こいつは親父が死んでも同じ顔をしているのかもしれない。
第五位:楽しい人が好き(香西かおり)
この唄は、作曲・作詞:中山大三郎の勝利といった感じの唄だった。初めて聞いた歌にもかかわらず、いまだに印象に残っている。むかし、都はるみの「にごりえの町」という唄も紅白で初めて聞いて感激したことがあったが、この唄もなかなかのものだった。
5位以下はない。相変わらず、和田アキ子は最低の歌手だ。単にあがり症だというのではなく、単に唄が下手だ。なぜ、誰もそれを指摘しないのだろう。個人的には安室奈美恵のSAY THE WORDに期待していたが、やっぱりすごくあがっていてダメだった。踊りはよかったが、腰の幅の広いベルトのコスチューム(横のライン)が踊りのライン(縦のライン)の美しさを妨げていて台無しだった。浜崎あゆみや小柳ゆきは不良であればこれくらいは唱えるよな、という感じの歌唱力にとどまっている(なんでレコード大賞が取れるのか? カラオケ通いの不良には一筋の光明かもしれない)。ゴスペラーズは、ゴスペルを一度も聴いたことがないのか? よくそんな名前が付けられるものだ。普通の歌手としては普通の歌唱力なのだから、「普通’ズ」という名前でも付けていれば、唄が「うまい」と言ってやってもよかったのに。
なお、同時に見ていた6chの格闘王決定戦(K1 vs プロレス)では、アメリカ人ドン・フライとフランス人シリル・アビディの戦いがもっとも印象的だった。アビディの負けたときの表情が何とも言えなかった。プロレス派のドン・フライは、終始落ち着いていた。この落ち着き方は、プロレスがK1 より強いというよりはドン・フライ自身の人格に依存しているように思えた。
さらに同時に見ていた4chのナイナイの岡村は、外回りで終始滑っていた。芸人は一度滑り始めると止められない。特に外回りのロケでは大変だ。最後には火の中に突っ込もうとしていたが、本当はチンチンを出したかったのだろう。でも生放送では無理なことだ。嗚呼、岡村 … 。
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