マドンナをバカにしてはいけない、嗚呼マドンナ… 2001年08月28日
昨日のBS放送、デトロイト・マドンナコンサート(国際ライブ)見ましたか(マドンナについては、http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/8558/music/madonna/Madonna.htmlに詳しい)。いやー、なんというかひどいものでした(最後の一曲、MUSICくらいでしょう、なんとか聞けたのは)。あの年で背中を見せるなんて。吉永小百合がいい年してスイミングクラブで身体エクササイズし、シャープの液晶テレビのCMでは不自然なライティングで年齢をごまかしているように(岩下志摩のライティングなんてもっとひどいですが)、マドンナも吉永並みでした。
私が、マドンナをバカにしてはいけないと思ったのは、IN BED WITH MADONNNA(http://www.gaga.ne.jp/movie/library/1991/madonna.html)という映画(コンサートツアーのドキュメントもの)の中の最終章(LDのCHAPTER8)、フランスコンサートでのKEEP IT TOGETHER(マドンナの隠れた代表作)を聞いたとき=見たときです。この映画はアレックケシシアンという30にも満たない若手で無名の監督をマドンナ(たち)が抜擢して作った映画で、しかしそのカメラワークといったら、もう最高! 特に22台のフィルムカメラを持ち込んで縦横無尽にステージを映像に取り込んだその腕は大したものでした(もっともお金を使うユーミンのコンサートでさえ、22台ももち込みはしません。それに持ち込んだところでせいぜいビデオカメラでしょう)。私は、一晩中、CHAPTER8をリピートして聞き(見)続けていました(今から約10年前)。たぶんコンサート映像でこのフランスコンサートKEEP IT TOGETHERは、世界で1,2位を争う出来でしょう。マドンナの踊りの特徴は軸がずれない、ぶれない“男らしさ”にありますが、このKEEP IT TOGETHERでは、わざと腕も曲げたり、腰を曲げたり、足を曲げたり、全体に中腰になったマドンナの表情や姿勢(たぶんKEEP IT TOGETHERの主題である家族の愛が“中腰の”愛であることと相関的なのでしょう)をケシシアンが見事に描ききっていました。中腰でも軸がぶれないマドンナの踊りも大したものでした。
もうひとつマドンナのLDで、忘れられないのは、「マドンナ・ザ・ヴァージン・ツアー」(http://www.rakuten.co.jp/bigwave/448169/448170/448183/)です。これは最初期のコンサートLDですが(なぜかマドンナのコンサートLDはすべてもっています)、はち切れそうなマドンナのカラダと踊りが凝縮しています。CHAPTER4のINTO THE GROOVEなんて、私は特に好きです。この「マドンナ・ザ・ヴァージン・ツアー」を見るために当時75万円もした37inchテレビ(M-370、ビクター製だった)を買い込んで、一晩中、見続けて書いた論文が「表現と意味」(J・デリダ論:『書物の時間』所収)(http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3aefc10412c880103cc4?aid=&bibid=00666692&volno=0000)だった。
IN BED WITH MADONNNA(1991)、マドンナ・ザ・ヴァージン・ツアー(1985)、この2枚のアルバムが決定的なマドンナです。今日のデトロイト・マドンナコンサートは見なかったことにしましょう。
それにしても女性が年を重ねるというのは大変なことだ。日本の芸人で上手に年をとっている人と言えば、いしだあゆみ、吉田日出子、熊谷真実、高橋真梨子くらいのものでしょう。あとはみんなひどい。吉永小百合がカラダを鍛えても17,8の女子学生が何もしないで横に立っているだけで負けてしまうのに。何を勘違いしているのだろう、この女優は。
仲代達也、高倉健、三国連太郎などの大根役者ぶりも見てられないが、吉永小百合の年の取り方も許せない。朝、森本タケロウの「スタンバイ」(TBSラジオで6:30~8:30に放送中)に出てくる「エンドウ」さんとか、同じくTBSラジオで22:00から放映されている「バトルトーク」に出演している「コジマケイコ」さんなんていう女性たちは、結構いい年の取り方をしているような気がする(話し方や話の聞き方に何とも言えない魅力がある)。もちろん「コジマケイコ」は「エンドウ」さんより全然若いと思うが、今日ラジオを聞いていてあごひげをつけたご主人がいることを初めて知ってショックだった。
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