このお正月レンタルビデオのお奨めは、「グラディエータ」です 2000年12月31日
このお正月のレンタルビデオのお奨めは、たぶん「グラディエーター(剣闘士)」でしょう。
監督リドリースコット(「エイリアン」「ブレードランナー」などの)、主演ラッセルクロウ(「L.A.コンフィデンシャル」「インサイダー」などの)の古代ローマ(の没落)をテーマにした作品です。マルクスアウレリウス、キケロなど世界史でおなじみの人物が出てきます。
私が感じたポイントを順不同で列挙しておきます。
1) ハンスジマーの音楽がすごい。音楽的にもすごかったが、サラウンドが最新のDTS-ESディスクリート6.1ch録音。133番の「芦田の毎日」にも書いたように私のサラウンドアンプ(SONY E9000ES)は、最近DTS-ES6.1ch対応にバージョンアップしたばかり。これがまた何とも言えない迫力だった。音楽は映画選びの誰にでも分かるポイントの一つ。映画が始まって、音楽がいい映画で駄目な映画はほとんどない。
2) 最初のシーンでのゲルマン人の描き方がまた何とも言えない。フランス人やイタリア人がなんでドイツ人を「田舎もの」扱いするのか私には今ひとつわからないところがあったが、この最初のシーンで“理解”できたような気がする(もちろんこれは差別だが)。イタリアのモードが世界をリードするのもやはり2000年の歴史のおかげなのだろう。ローマ軍の衣装がまたすごいのだ(特に青い衣装というのは何か意味があるのだろうか)。それにくらべて、ゲルマン人は毛皮を着ていただけ。
3) コロシアムでの奴隷の殺し合いはすごい。日本のサッカーが欧米で勝てないのにも2000年の歴史があるのだ。“向こう”のサッカーは殺し合いなのである。
4) ドーム状のコロシアム建築も建築的にはすごいのだろう。また政治的には古代民主主義的な観客形成なのかもしれない。
5) 「ライフイズビューティフル」の子役がラッセルクロウ演じる主人公の息子役で数分だけ出ていた。せりふもなかったが出てくるだけで涙が出てしまうのは私だけではあるまい。
6) とにもかくにも久しぶりにお金のかかった“大型”映画。ストーリー的に優れたところがあるとかどうとか言う映画ではないが、お正月にはもってこいの映画だと思う。
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